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Evangelos  Sarafianos  

ピアニスト - エヴァンゲロス・サラフィアノス の 略 歴

Evangelos  Sarafianos                   

ギリシャ出身のエヴァンゲロス・サラフィアノスは、母国ギリシャでもヨーロッパでも

稀に見る才能をもつピアニストとして高く評価されている。

16歳でピアノを習い始め、1年後にはアテネ音楽大学のピアノ科に入学し、6年後の1982年には同音楽大学を最優秀賞を得て、主席で卒業。

音楽と並行して、1977年から1983年までギリシャのパトラス医科大学で医学を学び、医師を志したが、音楽教育学で世界的に権威のあるゲルベス教授(ベルギー)の強い推薦により、1983年から本格的に音楽家としての道を歩んだ。

1982、ギリシャ全国「ジナ・バッハウア」ピアノコンクールにおいて優勝。同財団の奨学金を得てスイスに留学し、バーゼル音楽院でP. エフラー教授に師事する。

1987年に同音楽院でソリストディプロマを取得して卒業。この頃既に、ルチャーノ・ベリオ、オリヴィエ・メシアン、ヴィトールド・ルトスラフスキー等、世界的に著名な作曲家の作品を、作曲家の指揮やあるいは同席の下で演奏している。

1986年には「ヴィンタートゥール・ピアノ80、スイスコンクール」において優勝し、同時期にギリシャで最も権威のあるアレキサンダー・オナシス財団の奨学金を得る。

1987年~1991年、バーゼル市のスコラ・カントゥルム・バジリエンス古楽研究学院にてゴベルツ教授に師事し、ローザンヌ音楽大学ではサルトレッティ教授に師事してハンマークラヴィア、チェンバロ、クラヴィコードを学び、ディプロマを取得。

1988年からはスイスのチューリッヒ音楽大学で教鞭をとる傍ら、ピアノコンクールの審査員を努めたり、ギリシャはもちろん、ヨーロッパの都市、カナダや日本でもマスタークラスの公開レッスンを行なったり、ソロコンサート、オーケストラとの共演、ラジオ生出演など、ソリストとし幅広い活動をしている。

エヴァンゲロス・サラフィアノスのレパートリーは、初期バロックから21世紀の現代音楽に至るまでその幅は広い。スイス内外、ギリシャ、カナダ、ドイツ、エジプト、フランス、イタリア、そして日本など、活躍の場も各国に渡っている。

これまでに、スイスのグランモンタナ音楽祭、カイロオペラ開幕式や、ギリシャ、サントリ-ニ島、ロードス島、テサロニキなどギリシャの主要都市での音楽祭、スイスのボスラノフ・マルティヌ-(チェコの作曲家、バーゼル没)国際音楽祭に招聘されている。

2005年2月には、ヨーロッパ屈指の国際アテネ・コンサートホールにおいてリサイタルを開き大成功を収めた。

2006年11月にも同ホールでバッハのピアノ協奏曲を、

2007年2月には、ギリシャ北部のテサロニキ・コンサートホールでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」を見事に演奏して満席のホールをどよめきと歓声で満たし、国際的なピアニストとしての地位をゆるぎないものにしている。

これまでに9度来日し、東京、大阪、京都、神戸でリサイタル公演を行っている。

2004年4月の神戸松方ホールと大阪いずみホールでのピアノリサイタルや、

2011年5月の京都と名古屋でのリサイタルでは、美しく練り上げられた音色、透明詩

情豊かな演奏が好評を博し、音楽哲学が聴けるほど音楽が深遠であったと、多くの聴

衆を魅了して新鮮な感銘を与えた。また、彼独特の優れたペダルの技術は彼自身の音

楽魂とつながっているという印象さえ得る。現在は、チューリッヒ音楽大学、バーゼ

ル音楽大学にて教鞭を執っている。スイスのバーゼルに在住。

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